お葬式のスタイルが多様化する中で考えるべき点を整理しましょう

お葬式の多様化を認め伝統的葬儀も尊重する事が大事

お葬式の多様化を認め伝統的葬儀も尊重する事が大事 世界中の民族ごとにさまざまな死生観があり、宗教的儀式としてのお葬式が行われています。お葬式の形態は多様であり、遺体を最終的にどのように措置するかも異なります。信教の自由が保証されるべきであるように、お葬式についても相互理解と尊重する気持ちが大切です。

現在の日本ではほとんどが火葬ですが、墓地埋葬等に関する法律では土葬を禁じているわけではありません。ただ死亡届を提出することで流れとしては火葬を行うための法的手続きが進んでいきますし、出棺で墓地に向かって土葬するというのは実際にはさまざまな制約があり、結果的に火葬が一般的な形になっています。欧米では今でも土葬が多いですし、世界にはいろんな形のお葬式や遺体に対する扱い方があります。最近では宇宙葬を企画している会社もあります。いずれにしても、自分たちの死生観や宗教観と異なるからといって、他民族、他宗教のやり方を認めないというのはグローバルではありません。

現代の日本においてもお葬式のスタイルはどんどん変化しています。伝統的なスタイルである一般葬はもちろん日常的に行われていますが、最近は親族だけで行う家族葬、ごく近しい知人までを含めた密葬も増えています。まだ生きている人が自分自身のお葬式を行う生前葬も時おり行われています。宗教的儀式は行わず火葬のみを行う直葬もあります。さまざまな形態が増えてきたのは、近年の日本の宗教観念の希薄化だけでなく、超高齢化社会で高齢で死亡した故人と昔の知人との連絡が取りづらくなったことや、核家族化の進行で家族がばらばらになり地域ぐるみでのお葬式は難しくなったこと、経済格差の拡大で費用の面から一般葬は難しい事情を持つ人々もいることなど、重層的な理由があります。

お葬式のスタイルは多様化していますが、変わらないものも多くあります。多くの宗教の場合、主宰者である喪主は絶対必要とされていますし、喪主がやるべきことは多岐にわたるのも昔と変わりません。また火葬を行うのであれば火葬許可証の申請と取得、火葬場の予約など法律に関する実務をやらなければお葬式自体を執り行えない点も同じです。また日本では昔は地域の人々が総出で準備をしていましたが、その名残は現在でもあります。会社の従業員やOBのお葬式では会社が社員をお手伝いとして派遣し、社員たちが遺族になりかわって受付係や会計係を担当するという姿は日常的にあります。ただ若い人の中にはお葬式のマナーに詳しくない人もいますので、礼を失することがないように最低限度の知識は身に着けておくことが求められます。お香典も伝統的なマナーが依然としてありますので、これを踏襲してきちんとした香典をお渡ししすることが大切です。情報のグローバル化、人口動態の変化、世界経済の変動、ライフスタイルの多様化によって、お葬式の形態は多種多様なスタイルが生まれていますが、故人の冥福を祈り、遺族をいたわる気持ちで接するのが会葬者のマナーであることは不変ですし、遺族側も独自のスタイルのお葬式を執り行うのであれば、関係者に事前に十分な説明をしたり、終了後にフォローする気配りが求められます。

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